生涯現役エンジニアブログ

生涯現役を保つには何が必要か。齢70、自ら実践している筆者が失敗例を交え生涯現役エンジニアの実例を見せ、また新資格制度を提案します。

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ISOMS、自己 宣言、コンサルタント ― 回顧と反省 ― (31)

エンジニア田邉康雄が、ISOMSの世界に入り、ISOMS認証ビジネス」に批判的になり、適合実証のための自己宣言をコンサルタントするに至った経緯を回顧します。

前回(30回)から続きます。前回、規格訳本に名前を連ねておられた大学の先生や、ISO14001の先駆者と称する方々を冷ややかな目で見ていたと書きました。


 私は規格の原文(英語と必要に応じてフランス語で確認)をよく読みました。そして日本語訳と比較を試みました。

 ―― 日本語の特徴「関係代名詞がない」が、規格の日本語訳おいて致命的な欠陥となっていることに気が付きました。御存じのように関係代名詞の後の文章は、その前に表現した内容を説明する文章です。ところが日本語に訳す際は、私が習った「大学受験文法」によると、この説明文を文の前に出して訳します。即ち、原文とは順序が逆になります。

 ―― 人間の脳には、最初に見た物、最初に見た事が優先して記憶されるようです。私の場合はそうです。私の妻の場合もそのようです。これが一般的であるかどうかは、よく知りませんが、ここではこのことを一般現象として話を進めます。

 ―― すると、規格の原文では補足的説明であった内容が、重要な事であると錯覚してしまいます。この錯覚は私だけでしょうか?

 ―― 私の観測するところ、ISO規格ではなく、これを翻訳したJIS規格だけを頼りにしておられる方々は、私と同じような錯覚をされているようです。
私の錯覚は一時的なものであり、すぐに覚醒しますが、覚醒しない人も居るかも知れません。すると大変な無駄をすることになってしまいます。

―― ひとつだけ例を上げます。1994年版ISO9001の4.11.2「管理手順」の(b)は、JISにおいては以下のように訳されました。即ち、――。 

「製品の品質に影響を与える測定機器を含むすべての検査、測定及び試験のための装置を識別し、規定の間隔で又は使用前に、国際標準又は国家標準との間に根拠のある関係をもつ認定された装置を用いて校正し、調整すること」と。

 ―― この訳本JISによって多くの企業が、「すべての検査測定装置を校正する」という無駄な対応を実施されました。この流れは現在にまでつながっています。
 


 次回(32回)へ続きます。 
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投稿者: 田邉康雄 日時: 2017年10月03日 05:48 |

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