生涯現役エンジニアブログ

生涯現役を保つには何が必要か。齢70、自ら実践している筆者が失敗例を交え生涯現役エンジニアの実例を見せ、また新資格制度を提案します。

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ISOMS、ISOマネジメントシステム、自己宣言、本物の内部監査、コンサルタント  ― 回顧と反省 ― (38) 

エンジニア田邉康雄が、ISOMSの世界に入り、しかしISOMS認証ビジネス」に批判的になり、適合実証のための自己宣言をコンサルタントするに至った経緯を回顧しています。

前回(37回)、第二者監査(=外部監査)のことを紹介しました。これはISOMSが日本に導入される以前から実施されていました。「これは業務監査などと呼ばれていた」と説明しました。

 ―― サッチャー首相の知恵
ISOMS(ISOマネジメントシステム)規格は、もともとイギリス規格(BS)として存在していました。それをISO規格に入れました。これは、サッチャー首相の時代(1975~1990)のことです。
 サッチャーは、欧州統合(EU)の動きが加速する中、イギリスは(域外に身を置きながら)主導権を確保するために発明したと言われます(参照:著作権者代表田邉康雄『ISO安全・品質・環境早わかり』(1997年6月20日、日本規格協会発行、p-74))。

 ―― サッチャーの目論見
「商品が自由に国境を超える時代に、商品の品質規格を制定して保証しよう。それも品質そのものではなくて、商品を作る「やり方」の規格順守でもって保証しよう。その保証書をもって国境を自由に通過しよう。
そしてなによりも、「イギリスがその枠組みの主導権をとろう」と。この保証書発行ビジネスこそ、私が批判的なISOMSビジネスです。一時は大盛況で、サッチャーの目論見は、まんまと成功しました、

 ―― イギリスのEU離脱
当初の目的は、イギリスのEU離脱によって、イギリスには不要になりますが、ISOMSという大きな財産がイギリスの手に残りました。さすがは、東インド会社以来、自国に有利な世界的な枠組みを作るに長けたイギリスです。

 ―― ISOMS認証ビジネスの裏
 本来当事者が、自分自身をチェックするために発達してきたオーディット。それを、他者をチェックするためにも利用してきたオーディットです。それをチェックされる他者の側に立って発明されたオーディットが、ISOMS認証登録オーディットです。
 
 ―― 特殊なオーディット
「数多くのお客様から頻繁に業務監査を受けることは煩わしい」。この潜在的な声に応えるべく考案された監査が、ISOMS第三者監査でした。即ち、ISOMS認証登録オーディットです。
これを第三者オーディットと言います。日本では第三者審査と呼ばれます。これが本来のオーディットを外れて特殊なオーディットであることを御認識ください。政治的背景をもった特殊なオーディットだと御認識ください。

 ―― イギリスの食い逃げ
 サッチャーの目論見通り、半分EU域外に身を置きながらEUにある程度の影響力を持ち、そして目的を果たして離脱することになりました。
離脱の際、ISOMSという大きな財産を手にして離脱します。私は、これを「イギリスファースト」の「イギリスの食い逃げ」と考えております。

―― 日本、今後のISOMS
「食い逃げされる日本は現在、ISOMSを抜本的に考え直す時期にきている」と、私は考えます。認証ビジネスを離れたISOMSには、「優れた長所」がありますからそれを利用しましょう。
  
次回(39回)へ続きます。 


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投稿者: 田邉康雄 日時: 2017年10月17日 10:31 |

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