生涯現役エンジニアブログ

生涯現役を保つには何が必要か。齢70、自ら実践している筆者が失敗例を交え生涯現役エンジニアの実例を見せ、また新資格制度を提案します。

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ISOMS、自己宣言、コンサルタント ― 回顧と反省 ― (21) 

エンジニア田邉康雄が、ISOMSの世界に入り、ISOMS認証ビジネス」に批判的になり、適合実証のための自己宣言をコンサルタントするに至った経緯を回顧しています。なおここでISOMSとは、ISO9001、ISO14001、ISO45001(現在DIS2)等のISOマネジメントシステムを指しています。

前回(20回)から続きます。前回、私はISOMSのPDCAと同じことを、それが発表された30年も以前から実施していたことを書きました。PDCAを「新しい概念だ」と主張してこれを普及しておられる方々に対しては、「何を今さら・・・」と冷ややかな目で見ていました。

―― 触媒工学
話変わって、三菱化成(後三菱化学)において大学院修士卒で入社してから60歳定年退職までの33年間(途中2年間の製造事業所試験研究部門の庶務課長を除いて)、一貫してプロジェクトだけを担当させてもらった人は私の他にいないと思います。
石油化学は、触媒工学の上に成り立っている工業です。私は修士課程において実用的な触媒工学を修めていたので入社後すぐに仕事ができました。以後、一途に触媒工学によるプロジェクトを担当させてもらいました。

「どうやってプロジェクトの速度を上げ、かつ、打率を上げるか」。
この問に対する答えが、①「ガントチャート」に代る、ルイス・アレンのPDCA「計画立案⇒組織化⇒指揮⇒統制」とIBMの「PERT」を合体したツール、「改良PERT図」、そして②この図と連動させた、「週報」でした。
喩えていうと、NHK総合「ダーウィンが来た」番組においてしばしば放映される場面を彷彿とさせるようなツールでした。即ち、ライオンの雄が群れを指揮して、逃げ回る(=変化する)鹿(目標)の群れを追いかけながら、一頭を仕留める(目的達成)。こんな場面です。

―― 改良PERT図+週報
使い始めた時期は、昭和42(1967)年であり、その後担当させて頂いた全てのプロジェクトにおいて「改良PERT図+週報」を使用しました。そしてそのほとんどを成功させました。その効果をまとめると、繰り返しになりますが、以下の2つです。

1. 計画の先が読める。・・・PERTの効果。
2. 協力者が増える。・・・週報の効果。

―― 公式/非公式プロジェクト
私が担当させていただいたプロジェクトにおいて、会社として「人事発令」によって公式に認めていただいたプロジェクトはひとつだけでした。そしてそのプロジェクトは失敗しました。後は、すべて人事発令のない非公式プロジェクトでした。
時には正式組織上、どこにも所属しないプロジェクトさえありました。その時は、自分でパトロンを見つけるしかありませんでした。
勤務していた30年間の内、最初の10年間は与えられたプロジェクトでしたが、あとの20年間は私の発案によって社内で認知されないまま推進した2つのプロジェクトでした。そして大きな成果を残しました。

―― プロジェクトの見かけ規模
プロジェクトは、所属長が承認することによって社内的には非公式のまま発足します。非公式ながら、プロジェクト専任者が必要でした。その専任者は、リーダーの私を含めて3~4名でした。

―― プロジェクトの協力者
プロジェクトは、部外者に協力を頼みました。順不同で例示すると、化学製品製造部門、化学製品販売部門、予算管理部門、全社的投資管理部門、管理会計部門、機械設計部門、電気設計部門、建築設計部門、土木設計部門、基礎研究部門、化学的物理的試験部門、知的財産部門、資材調達部門、原料調達部門、オペレーター管理部門、環境管理部門、安全管理部門、設備許・認可管理部門。ひとことで言うと、会社の全部門でした。

―― プロジェクトの実際規模
ですから、専任3~4名の、人数的には一見「小型プロジェクト」であっても、プロジェクトのために社内で動いてもらっている協力者は、50名程度の大プロジェクトになります。プロジェクトが成功した暁の売上高は年数百億円にもなります。

―― プロジェクト協力者の確保
約50名程度として、これら協力者は、私のプロジェクトに関してどこからも命令されてはいません。プロジェクトのリーダーの私が個別にお願いして回るものでした。ですから、週報が重要だったのです。 

―― 最重要協力者
プロジェクト協力者の中で最も重要であると、リーダーの私が考えていたのは、化学分析による試験(受託)部門でした。これに関しては次回(第22回)に回します。

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投稿者: 田邉康雄 日時: 2017年09月19日 07:54 |

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