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読売新聞「(明治)維新の記憶」連載特集、倒幕の志「生野の変」首謀者北垣国道を、ひ孫田辺康雄が語る(34)

去る6月27日(平成29年)読売新聞大阪夕刊「(明治)維新の記憶」連載特集(毎月一回)に取り上げられた「1863年、生野の変」に関連して、その記事のためにインタビューを受けた田邉康雄が、北垣国道の「第一生(倒幕の志士)」をしゃべりました。今、「第三生(北海道防衛と国政参加)」をしゃべっています。

前回(33)、鳥取藩残留を捨てて、中央官庁を目指した国道を紹介しました。つづけます。

―― 巡察の意味
巡察は、いわば地方藩に対する監視役です。薩長藩出身者でしかなれない役職だったでしょう。この弾正台の巡察になれたということは、国道が鳥取藩出身ながら薩長閥に認知されていることを意味しました。

―― 巡察の実績
明治2(1869)年8月:加賀・北陸道
10月:函館・・・初めて北海道の土を踏んだ。
閏10月:樺太・・・実情を北海道に居て巡察
 明治3(1870)年5月:阿波徳島藩・・・徳島藩の洲本城下の不満暴動を調査。「調査報告」が優秀だったので、金1000疋を下賜されました。早くも高い力量を評価されました。
ここで下賜金1000疋の価値を考察してみます。金100疋=金1分=1/4両。よって金1000疋=10/4両=2.5両。一両は現在価値で約10万円といわれるので、金1000疋=10万円×2.5=25万円と試算できます。
即ち、平成29年の価値でいうと、サラリーマンが、月給約一ヶ月分の臨時ボーナスをもらったと言えます。
 
―― 廃藩置県
明治4(1871)年7月、廃藩置県。努力して武士になったにも拘らず、武士の身分はなくなりました。「何をやっていたのか?」と、国道は大きなため息をついたでしょう。

―― 国政に雄飛する国道
国道は、廃藩置県と同時に鳥取県少参事(課長クラス)に任命されました。しかし明治4年8月、志願して「開拓使」に出仕しました。やはり、鳥取に埋もれることを嫌いました。

―― 開拓使出仕
高等官七等で出仕しました。今でいう課長クラスでしょう。開拓使とは、北海道を開拓する中央官庁でした。だから、中央官庁の課長です。

―― 黒田清隆
記録にはありませんが、開拓使次官の黒田清隆に直談判したものと思われます。戊辰戦争時、仁和寺宮嘉彰親王会津征討軍越後口総督配下会津征討軍の参謀とその旗下鳥取藩12番隊長という関係でした。 

―― 高等官とは
薩長政府の高等官とはどんなものでしょうか。御理解し易いように、私の父親、田邉多聞の例を挙げます。
多聞は、47歳で朝鮮総督府局長となりましたが、この職は高等官二等の勅任官でした。高等官一等(大日本帝国陸海軍なら中将)と二等(同少将)が勅任官。その上は高等官とは言わずに親任官であり、天皇による親任式を経て任命されました。軍なら大将です。

高等官三等以下、九等以上が奏任官でした。その下は高等官とは呼ばれず、判任官。そして判任官以上が、俗称「官吏」でした。 

後、高等文官試験が開始され、これが高等官への登竜門となりました。父田邉多聞はその行政科に合格しました。母方祖父有賀光豊も行政科に合格しました。

以上より、北垣国道の出仕時、高等官七等をイメージしてください。高等官ですから、後は頑張って階段を登って行くだけでした。結論を先にいうと、国道は親任官の「枢密顧問官」にまで登りました。

―― 因縁の北海道
北海道を選んだ理由。それは、若いころからの夢でした。「北海道を守る」という大義名分の下に、但馬で農兵を募ったことはすでに述べました。


次回(35回)はこの続きです。

投稿者: 田邉康雄 日時: 2017年08月29日 09:21 |

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