生涯現役エンジニアブログ

生涯現役を保つには何が必要か。齢70、自ら実践している筆者が失敗例を交え生涯現役エンジニアの実例を見せ、また新資格制度を提案します。

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直木賞作家、木内昇氏による「日経新聞夕刊小説『万波を翔る』の主人公、雅号蓮舟 田辺太一(17)

頭書タイトルによる連載記事(今回は第17回)を続けます。昨日(6/28)の日経夕刊、木内昇
作『万波を翔る』の連載(第106回)でした。

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毎回繰り返して恐縮ですが、これは、明治の東京遷都によって衰退した京都市を救った大プロジェクト、第一第二琵琶湖疏水・蹴上水力発電所の設計者田辺朔郎の育ての親、叔父田邉太一を主人公として取り扱う「ノンフィクション」小説です。平行して当時の時代背景を解説しています。

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現在、横浜開港直後の場面です。開港は、1859(安政6)年6月2日ですから、1859(安政6)年の秋頃の場面だと思います。ここで太一の背景を説明しましょう。

―― 太一の父親
太一の父親は、田邉新次郎季徳、号石庵。徳川将軍家お目見得以下の御家人、書院番与力、家禄現米200俵。でした。

石庵は、「小普請組入」して昌平黌教授方出役になりました。石庵は、1856(安政3)年12月12日に76歳で没しました。これは、現在の場面から約3年前のことでした。

―― 小普請組
家禄はあるが、無役の旗本・御家人をプールする「受け皿」のことです。優れた能力のあるものは、ここから出役が可能でした。

ですから能力の高い石庵(=村瀬誨輔)は、家禄200俵の他に「昌平黌教授方役料を」頂いていたものでした。一方、能力のさほど高くないものは、一生家長父兄の厄介の身のままでした。

―― 兄の厄介
場面に出てくる太一は、兄孫次郎の厄介の身のまま、無給で外国奉行所に書物方として出仕していたものと思われます。

―― 覚悟の進言
太一は随分と勇ましく、岩瀬忠震の永年蟄居の処分に関して、「奉行はこれを撤回するように動くべきだ」と、新外国奉行村垣範正に食い下がっています。村垣は驚きました。書物方が奉行に意見を言ったのですから。

書いてあるとおり、「生涯書物方に終わってもこの際構わぬ」と意を決してのことだった。このように作家木内昇さんは創作しています。これはあり得たことでしょう。太一は、兄の厄介として食うには困らないのですから。


第17回目は以上です。同じ内容を、有限会社田辺コンサルタント・グループホームページ、ツイッター、フェイスブック、ならびにメールマガジンによって発信しています。
また、日経ホームページによる、小説『万波を翔る』の紹介を御参照ください。
http://www.nikkei.com/topic/20170213.html

投稿者: 田邉康雄 日時: 2017年06月29日 06:19 |

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