生涯現役エンジニアブログ

生涯現役を保つには何が必要か。齢70、自ら実践している筆者が失敗例を交え生涯現役エンジニアの実例を見せ、また新資格制度を提案します。

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直木賞作家、木内昇氏による「日経新聞夕刊小説『万波を翔る』の主人公、雅号蓮舟 田辺太一(14)

頭書タイトルによる連載記事(今回は第14回)を続けます。GWは夕刊が休みでしたが、昨日5/8【月】からいつも通りの配達を受け、小説『万波を翔る』は第62回でした。
田辺太一の上司、外国奉行水野筑後守忠徳は神奈川奉行も兼任しているので、田辺太一は横浜開港の準備に追われている姿が見事に描かれています。

「この(千代田)城中にどれほどの役人がいるか知らぬが、政治を回しているのはほんのひと掴みの幕臣なのではないか」。忙しい水野忠徳を見て田辺太一はそう思っていると。

この連載をお読みになっておられる方々に、この小説の主人公、田辺太一と現在の京都市との繋がりを説明します。

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明治の東京遷都によって衰退した京都市を救った大プロジェクト、琵琶湖疏水・蹴上水力発電所の設計者田辺朔郎の育ての親、叔父田辺太一は、御家人の次男でありながら「目付」にまで立身しました。こんなことは、江戸幕府創生期にはあり得ない、「後期ならでは」のことでした。
その理由が「学問吟味」「甲種及第」にあることはすでに述べました。今回その難易度について解説を試みます。以下の通りです。

―― 学問吟味が開始された江戸時代後期の約70年間に、甲科及第約70名、乙科及第約420名で、甲乙合計約490名でした。即ち甲乙合計して年平均7名しか合格者がいません。甲科及第は、約70年間に約70名ですから、年平均1名です。

―― 70年間の受験者は約7000名と推定されますから、甲科に限っていうと、今示したように年平均1名でしたから、合格率は、1/7000=約100人に1人でした。しかも、もともとレベルの高い、武士や武士の子が殺到しましたから、チャイナ歴代王朝の科挙にも匹敵する競争率の高い試験でした。

―― 以上の数字の内、統計的数値は、石井耕『御家人と昌平坂学問所・学問吟味』2009年6月発行北海学園大学学園論集(1401号)から、おおまかに読み取りました。一部は推定もあります。


第14回目は以上です。同じ内容を、メールマガジンと、フェイスブックによっても発信しています。

また、日経ホームページによる、小説『万波を翔る』の紹介を御参照ください。
http://www.nikkei.com/topic/20170213.html

投稿者: 田邉康雄 日時: 2017年05月09日 09:08 |

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