生涯現役エンジニアブログ

生涯現役を保つには何が必要か。齢70、自ら実践している筆者が失敗例を交え生涯現役エンジニアの実例を見せ、また新資格制度を提案します。

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<米国人主任審査員による品質マネジメントシステム(ISO9001:2015)審査>

先月(2017年2月)、米国審査機関による連続四か所(各一日)の審査に参加してきました。米国人がチームリーダーで、私はチームメンバーでした。今回は、二年前(2015年1月)以来、四か所とも同じ企業の、私にとっては二回目でした。

―― 対象商品・・安全衛生用の呼吸器保護用品
―― 審査基準・・・米国政府の製品規格「XXX00004(仮称)」と品質マネジメントシステム規格ISO9001:2015の二つ。
―― 審査分担・・・チームリーダーの米国人は、XXX00004。私はISO9001。
―― 使用言語・・・米国人チームリーダーは、顧客を英語で審査しました。その際、顧客には同時通訳者がついていました。私は、日本語によって顧客を審査し、結果を英語によって米国人審査員に伝えました。
―― 仕事の由来・・・IRCA登録者リストから飛び込んできたものです。即ち、私はISO9001プリンシパル審査員として登録しています。これを見た米国審査機関が、2014年11月に接触してきたものでした。
―― 感じ取った米国人審査の特徴は、以下の通りでした。
1) サンプリング手法であることを事前に強調。
2) 前回審査を踏まえた重点的サンプリング
3) 前回までの審査結果を踏まえた重点審査。
4) 不適合に関する客観的証拠を取り、不適合であることを納得させる。
5) 納得してもらった不適合に対して「是正処置要求」を提示する。
6) 提示した「是正処置要求」に対して具体的改善方法は教えない。
これらは、23年前に受けた「審査員5日間コース」において教えを受けた内容そのものでした。これに比較すると、現在日本の審査機関の審査員が実施している審査は「日本的審査」としか言いようがないということに気がつきました。私が所属「していた」、あるいは、「している」日本の審査機関を含めて。

―― その他に感銘を受けた内容を以下に記述します。
① オブザベーションの不提起
② 従会社マネジメントシステムと、ISOマネジメントシステムの乖離は不許容。
③ 従業員訓練記録の個別確認。担当業務に関するスキル記録を求める。
④ 現場の実態を見た上で適合/不適合を提起。
⑤ 些細なことに拘らず、本筋を突き、無駄がなく、効率的な審査。
⑥ 審査中にPCを使用し、確認して事実をその場でPCに入力し、審査が終了した時点で報告書を審査機関に送信する。

これらも、私の知る範囲ではありますが、現在の日本の審査機関では実施していないことです。即ち、日本では是正処置要求を提起することは控え、代わりにオブザベーションが数多く提起されるようです。

 大変参考になったので、ここに報告しました。

投稿者: 田邉康雄 日時: 2017年03月05日 13:55 |

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