生涯現役エンジニアブログ

生涯現役を保つには何が必要か。齢70、自ら実践している筆者が失敗例を交え生涯現役エンジニアの実例を見せ、また新資格制度を提案します。

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<IRCAワークショップ ISO9001:2015アップデート審査員トレーニング 受講報告>

現在私がもっているQMSプリンシパル(上席)審査員資格は2008年版対応資格です。しかしこのトレーニングを受講することによって「2015年版」対応資格に格上げされます。

今後多くの審査員研修機関(グローバルテクノや、テクノファ等)によって同様トレーニングが開始されるものと思われますが、IRCAが日本における「第1回」を実施しました。従来から仕事の一部を手伝うなどしてIRCAと深い付き合いをしている私は、コースを受講してきました。

講師は、パシフィック横浜で開催された「IRCAインターナショナルフーラム」で「最新規格情報」を講演した講師と同じリチャード・グリーン氏でした。

≪主要論旨≫
1)審査の実施方法・・・・・適合性審査からパフォーマンス審査に代わる。
2)審査員力量・・・・・パフォーマンス審査に加え、トップリーダーシップの審査が必須になるので、これをこなせる力量をもった審査員が必要となる。即ち、オーディターから、アセッサーへの変化
3)受審方法・・・・・管理者中心の受審から、担当者中心へ。
4)受審準備・・・・・切換えは発行二年後の2017年であるが、今から準備しても決して早すぎることはない。
  
<田辺の予感>
以下二つの理由により大混乱が起る。即ち、受審企業による審査機関の選別。さらに、認証「継続」か、認証「返上」して「自己宣言」かの採択かの決断を迫られる。

理由1)受審企業・・・・・多くの企業は、形式的に認証取得をしているので、その姿勢から脱却しなければ認証取得はできない。多大な努力を要する。
理由2)審査機関・・・・・改定規格に正面から取り組むと、審査ができない。なぜなら、改定規格に対応できる力量をもった審査員が不足するから。よって、従前から見られるような、日本的「妥協」審査がまかり通るかもしれない。この場合、形骸化がさらに進んでISOマネジメントシステムの信用が大きく揺らぐ。 

大混乱の結果・・・・一部の超優良企業は、改定2015年版対応に成功し、認証取得を「立派に」継続するかも知れない。一部の企業は、とくに中小企業は対応できず、審査機関が妥協して認証登録を継続するかもしれない。そして一部のISO先進企業は、改訂版に十分に対応し、その対応状態を審査できる審査機関に不満をもって、キヤノン様のように認証返上して「自己宣言」の道を選ぶかもしれない。

EU・・・・・ISO9001は、もともと英国首相サッチャーが英国のEU加入対策として考えだしたものと聞いている。その英国が今、EU離脱を英国議会で議論し始めた。この「離脱議論」が、ISO9001認証の価値に及ぼす影響を注意深く観察したい。

投稿者: 田邉康雄 日時: 2015年05月29日 08:19 |

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