生涯現役エンジニアブログ

生涯現役を保つには何が必要か。齢70、自ら実践している筆者が失敗例を交え生涯現役エンジニアの実例を見せ、また新資格制度を提案します。

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韓国は日本と米国の支援によって円滑に独立できました(73)。

~ マッカーサー配下の米軍は、日本の官僚制度をそのまま韓国に引き継がせた。
  <日本は朝鮮半島を「植民地」として「支配」は、これをしていません>
           ~ 「植民地支配」の否定 ~

釜山に住んでいた父田邉多聞の、終戦直後の日記です。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
12月26日
愈々朝鮮生活二十年の最後の朝が明ける。乗船は徳寿丸と決まり宿舎で支度をして居ると正午過、突然隣家の日本人材木商の邸宅(すでに空家となっている)から出火。消火の手段もなく、米軍も消そうともせず、見る見る内に全焼してしまう。幸い官舎との間にかなり距離があったので、類焼はまぬがれたが、長い朝鮮生活の最後の日にこの火事には驚かされた。午後第四十師団のゼネラル、マイヤーを訪ねて帰国の挨拶をする。『困難な中をよく協力してくれた。ありがとう。』という言葉を受けた。又始終好意ある態度を採って呉れたライト中佐に感謝をこめて別れの挨拶をすると涙ぐんで別れを惜しみ、困難な仕事をよくやってくれたと感状を書いてくれた。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
以下は私田邉康雄のコメントです。
 
 いよいよ朝鮮半島を去る、前日です。南朝鮮を占領したホッジ中将率いる米第24軍団の下に、釜山に駐屯していた第40師団があったそうです。その司令官(マイヤー少将)と、父の朝鮮総督府釜山地方交通局長の職位を襲ったライト中佐へ挨拶するくだりです。

 南朝鮮占領米軍が、軍の力で追い出した「日本の官僚」に対して労をねぎらっているシーンです。ライト中佐に至っては、「涙ぐんでいた」とのことです。私にはとても感激的に思えます。朝鮮総督府は、日本の内務省の管轄下にいましたが、敗戦により内務省からの指揮命令が途絶えました。ですから、父多聞は独自の判断で米軍に協力したものでした。とても感動的です。

「困難な中をよく協力してくれた。ありがとう「という、マイヤー司令官の言葉は、このことをよく物語っています。話変って――。

「朝鮮生活二十年」
と、父は言っています。
父は、大正13年に東京帝国大学法学部政治学科在学中に「高等文官試験行政科』試験に合格し、翌大正14年に内務省に入省すると同時に内務省管轄下にあった朝鮮総督府の鐡道局に志願して赴任しました。
鉄道を選択した理由は、鐡道コンサルタントとして数々の実績を上げていた父の父親(田邉朔郎)のアドバイスがあったからでしょう。おそらく、東京から東海道、山陽道を通って対馬海峡をトンネルでくぐり、朝鮮半島を縦断して南満州鉄道(満鉄)の奉天に接続する構想を描いていたものと思われます。

―― 因みに祖父、田邉朔朗の鐡道コンサルティング実績は以下の通りでした。
1) 大阪地下鉄:「水の都」大阪には市の中心部に道頓堀川や土佐堀川など大きな川があって地下鉄建設は困難でした。しかしトンネル掘削の大家、朔朗が指導してこれを実現しました。
2) 丹那鉄道トンネル:鉄道東海道線は三島から国府津まで御殿場経由でしたが、沼津から熱海までの長大トンネル掘削を指揮して完成しました。しかもこの長大トンネルを幅広く掘削して複線鉄道用に供しました。
3) 関門鉄道トンネル:世界初の海底トンネルである関門鉄道隧道は、田邉朔朗の「やれる」との一声で推進が決まりました。
4) 新幹線基本計画:「広軌弾丸列車計画」を主張して実際の計画を指導しました。そして大阪~名古屋間の路線ルートを決定して土地買収も開始しました。これが後に「新幹線」として実現しました。

―― 父多聞の心意気
父は、東大法学部を卒業する前に卒業していた東大工学部機械工学科で学んだエンジニアとしての知識を活用して朝鮮半島に大鉄道網を敷設する意気に燃えて赴任しました。
実際、在職中2度もヨーロッパに長期出張をして、かの地の進んだ鉄道システムを朝鮮鉄道に導入しました。その際に撮影した8mmフィルムが、現在田辺家に保管されています。
父の努力もあって朝鮮鉄道は、現在の「新幹線」と同じ「広い」線路幅(1,435mm)であったことも相俟って、当時の日本鉄道省の鉄道よりも進んだ鉄道でした。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
―― 次回は(74)です。世間一般は夏休みである筈なのに、出張やら極めて多忙だったので二週間も投稿を中断していたことをお詫びします。田邉康雄

投稿者: 田邉康雄 日時: 2014年08月29日 15:29 |

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