生涯現役エンジニアブログ

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不完全な三菱マテリアル爆発火災最終報告書(7)

前回、「行動災害の原因の追究が不完全だ」と述べました。今回は設備災害の原因追究が十分であるかどうかに関して考察します。

設備災害とは、設備そのものに原因のある災害です。その原因には、①そもそもの設計が不完全であったこと、②設計者が安全な操作範囲を設定していなかったこと、③使用の経時とともに想定していなかった故障が発生することなどがあります。そしてその故障には、①初期故障、②偶発故障、③摩耗故障が発生します。これを図示したものが「バスタブ曲線」です。

―― 有名な関西電力美浜原発の「高熱スチーム」漏洩による労働者の被災は、故障の内の「摩耗故障」の結果でした。即ち、高温「高速」スチームによるエロージョンを見落としていたことが災害の原因でした。たまたま通りかかった協力企業の作業員が、何の罪もないのに突如として配管を破壊して漏洩してきた大量の高熱スチームによって命を落としました。

―― 設備災害に関しては、一般の労働者には罪がありません。プラントの設計/運転を担当するエンジニアに責任があります。今回の三菱マテリアル四日市工場の爆発火災に関しては、設計/運転エンジニアの責任を論ずる視点が抜けているような気がいたします。

―― 今回の最終報告書に関して敢えて言えば、「CSP加水分解物」の爆発性を見落としていたことが全ての原因であったと、無理やりに結論を急いだような気がいたします。プラント設計上の工学的視点が全く欠如していると私には思えてなりません。ですから三菱マテリアル爆発火災最終報告書は、不完全な最終報告書と私は主張しております。

次回は(8)においては、「設備災害」の原因追究について考察します。

投稿者: 田邉康雄 日時: 2014年07月20日 21:55 |

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