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不完全な三菱マテリアル爆発火災最終報告書(2)

そうしている内にネットで「最終報告書」を発見しました。しかし内容を見て落胆しました。

結論は以下の通りでした。
「熱交換器内部に堆積したクロロシランポリマー類が、低温で加水分解され、それにより形成された爆発性物質が乾燥状態に置かれたことにより、発火・爆発の感度および威力が高まったことが直接の事故原因であったと特定された。そして着火源は、チャンネルカバーを開放する際の衝撃だと推定された」と。

―― 熱交換器の内部に堆積した「クロロシランポリマー類の加水分解物(以下「CSP加水分解物」がドライアップされて発火感度と爆発威力が高まった。着火源は衝撃と推定」。これで爆発の直接原因を「解明」したと言えるでしょうか。以下の具体的不備があります。

1) チャンネルカバーを吹き飛ばすような爆発に直接関与した、ドライアップされた「CSP加水分解物」が堆積していた位置を特定していない。
2) チャンネルカバーを吹き飛ばしたような威力のある「爆発」(CSP加水分解物)のメカニズムを特定していない。
3) チェンネルカバーを開放する際の衝撃の位置を特定していない(単なる推定)。

初めから、「『CSP加水分解物』が爆発した」という予断があり、その予断を無理やりに立証したとしか思えません。少なくとも化学工場を専門とする「化学安全コンサルタント」の私の目には、該報告書の説得力が大きくはないのです。あらゆる工学的(装置と作業)要因を網羅しているとは思えないのです。

次回は(3)に続きます。

投稿者: 田邉康雄 日時: 2014年07月13日 09:25 |

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