コンプライアンスの話を展開する前にコンプライアンス定義を明確にしつつあります。コンプライアンスは世間でとられている遵法に限定されず、もっと広い意味にとると前欄において説明し始めています。
不適合程度が拡大する理由は―― 、
「昨日ここまでOKだった。今日はこの位は大丈夫だろう
と、思い込むことです。
―― 人間の目と感覚は微小変化を捉えることが困難です。これは心理学分野の研究成果だそうです。放送大学の講座で聞きました。また以下の現象も加味します。即ち、
―― 私は大企業の三菱化学(三菱化成)に32年間奉職しました。
中央研究所基礎研究部門→黒崎工場技術開発門部→同製造部技術開発部門→水島工場技術開発部門→同石油化学品製造部門→四日工場石油化学品製造部門→本社石油化学品事業部門→同エレクトロニクス素材新事業開発部門と社内経験が平均的な三菱化学マンよりは多かった分だけ世の中が広く見えるという自負がありました。しかし退職してから――。
―― こんなに狭い視野だったのか?
と驚きました。まさに井の中の蛙でした。
―― 世の中からみると、三菱化学内の情報は極めて限定されていたにも拘わらず、それがすべてであると思い込んでいました。三菱化学が大きいが故でした。
―― 三菱化学は、結構大きい組織でした。しかもカバーする業種も化学を中心として、機械、電気、建設などの多岐に亘っていました。
―― 大海に居る
と、思っていました。







