日本カーリット(横浜)爆発火災事故に関連したこの連載を継続します。最近の大事故(三菱化学鹿島、三井化学下関、森田化学大阪、そして日本カーリット横浜)は、安全技術の伝承ができていないことに真の原因があると私は考えています。
前欄のつづきで、技術伝承を担うエンジニアの私が受講した青色申告会の簿記講座の話をしています。
―― 受講者約10名の殆どは年配の御婦人でした。近隣商店街の方が多かったように記憶しています。おそらく夫婦で何かのお商売をしておれる方々ではないかと推定していました。その中に背広を着たサラリーマン姿の私は、異色に映ったことでしょう。
―― その時に至るまで私は複式簿記の仕組みを理解していませんでした。「借方」「借方」をいう言葉にアレルギー症状を呈していました。
しかし講師の税理士先生は、やさしく解説してくれました。商店街の方々を意識してのことだったと理解しています。
―― 先生曰く「右利きの人のキャッチボールと同じです。お金をボールに擬(なぞら)えます。そしてボールを左手でキャッチします。だから仕訳帳の左『借方』に記入します。つぎにボールを右手で投げ返します。だから右『貸方』に記入します」と。
その際、付け加えられました。曰く「ボール、即ちお金が『入る』からその動作から『借り』を連想するとよい。お金が『出る』場合は、その動作から『貸し』を連想するとよい」と。この説明によって私の「借方・貸方」アレルギーはなくなりました。
―― エンジニアの方で、個人事業主方式を採用して安全技術の伝承に貢献したいと思っておられる方は、拙著「生涯現役エンジニア」(丸善)の第四章「実例」生涯現役エンジニアにおいて紹介しました。簿記習得のことも紹介しました。
この本に御興味のある方は、以下のURLを開いてみてください。
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