「日本カーリット(横浜) – 爆発 – 過塩素酸」
このブログを、「森田化学 – 爆発 - 三フッ化ホウ素」のブログに平行して書いています。
前欄において「水素脆化」の話をしました。そこでこれに関する歴史上の技術革新を紹介します。
―― ハーバーが熱力学と、化学平衡論、化学速度論を駆使して理論を確立した空中窒素の固定化(アンモニア合成)をボッシュが工業化しました。
ボッシュは、高圧(30MPa≒300気圧)水素による炭素鋼の水素脆化を克服したことによって工業化に成功したものです。
―― 炭素鋼で製造した高圧反応槽は、水素脆化を受けて破壊を繰り返したそうです。水素脆化の理由は、炭素鋼の炭素が水素によって攻撃されて合金組成が破壊された事が突き止められました。
そこでボッシュは、水素脆化を受けにくい(炭素含有量を最小限に制限した)軟鋼を利用して、これを槽内面にライニング(内張り)したそうです。
それでもライニングを通過した水素が外壁炭素鋼を水素脆化する心配がありました。そこで本体に小さな孔を空けて外気へ逃がす工夫をしたそうです。これをボッシュ・ホール(孔)といいます。
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