「日本カーリット(横浜) – 爆発 – 過塩素酸」
このブログを、「森田化学 – 爆発 - 三フッ化ホウ素」のブログに平行して書いています。続けます。
―― 前欄において「作業と工程に分けて考えることが得策」であることを先輩中小企業診断士に教えてもらったことを紹介しました。そして工程(設備)原因を考えてみます。
―― ここで、テレビで見た範囲で推定を試みましょう。
圧力釜は炭素鋼の鍛造品であると見ました。いわば「逆さ釣鐘」を、熱した炭素鋼の塊から叩いて作りだすものです。
私が知っている限りでは、日本製鋼所の室蘭だけがやれる仕事です。大東亜戦争前に戦艦大和・武蔵の大砲を作った工場です。
―― テレビ画面の観察では、内面はステンレス鋼等によるライニングしていないと見ました。もしもしてあれば、何らかの痕跡が切断部に出る筈ですから。観察したところ、逆さ釣鐘状の高圧釜の肩の部分が切断・破損を受けた様子が伺い知れました。
―― ここで私の脳裏をかすめたキーワードは「水素脆化」でした。圧力釜が推定とおり炭素鋼であるとしたら、高圧水素を張るのですから水素脆化を受けないはずはありません。
因みに言うと、ステンレス鋼の中でも化学プラントでよく利用される、SUS304やSUS316などのニッケルで強化したオーステナイト鋼であっても水素脆化を受けます。
―― 最大引張り荷重を受ける底の鏡面と胴体の境目(ただし鍛造だから接合はしていない)が水素脆化をうけていて弱くなり「荷重に耐え切れずに切断した」と推定することができます。
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