森田化学工業(大阪)の三フッ化ホウ素タンク爆発事故に関する私、労働安全コンサルタント田邉康雄の感想を述べています。続けます。
―― 金属腐食性を示す原因は、遊離してくるフッ化水素(HF)です。
水の中では、
HF + H2O = [H3O]+ + F –
なる化学反応式の通り、遊離した「F –」が金属と結合して(この化学式には現われていない)水素の発生する現象が、所謂水存在下における金属の腐食現象です。
―― このブログを御覧になっておられる方の多くは、[H3O]+は馴染みが少ないものであると思います。ですから説明します。これは「オキソニウムイオン」と呼ばれ、の濃度が大きいほど酸性が強いとされます。
―― 一般に酸性の指標としてPHが用いられます。本当は「pH」という表現が正しいのです。どういうものか、ドイツ語の発音によって「ペーハー」と呼ばれていますが、私は英語で「ピーエイチ」と発音します。
―― では「pH」とは何でしょうか。
「p」は常用対数の「-log10」を表します。「H」は「[H3O]+」を表します。水素イオンのことであり「H+」ですが、水中では安定に存在せず「[H3O]+」の形でしか存在できません。ですから「[H3O]+」のことを水素イオンと思っても実用上問題はありません。
ですから――。
「pH」=「-log10「[H3O]+」」
なのです。この値が7を示すとき、その水溶液の酸性度は中性であると定義されます。
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