森田化学工業(大阪)の三フッ化ホウ素タンク爆発事故に関する私、労働安全コンサルタント田邉康雄の感想を述べています。続けます。
前欄において「これだけ情報があれば、原因を推定することは容易」と述べました。
―― 以下は私が推定した爆発原因です。
三フッ化ホウ素(BF3)は水の存在下、極めて高い金属腐食性をもっています。よく知られたように濃硫酸は金属腐食性が小さくて軟鋼容器でも大丈夫ですが、これを水で薄めた希硫酸は強い金属腐食性を示します。これと同じことであると思ってください。水溶液の硫酸が鉄を腐食する際には、水素が発生します。
―― 希硫酸(水と濃硫酸の混合物)に鉄を入れるとぶくぶくと泡が発生することが認められます。この泡は、水素です。鉄でなくて亜鉛であれば、この状態はもっと顕著です。
私は子供の頃、(自宅の)故祖父田邉朔郎(琵琶湖疏水の建設者)が残した化学実験室へ密かに潜り込んで希硫酸に亜鉛粒を入れ、発生してくる泡に火を付けて遊んでいました。少量だから「遊び」で済みましたが、これが大量になるととんでもないことになります。
―― 御意見や御質問のある方はどうぞ下のアドレスで私にコンタクトを試みてください。
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