労働安全衛生マネジメントシステム規格OHSAS18001が制定された契機となった、英国巨大化学企業ICI(アイシーアイ)ナイロン工場事故の話をつづけています。
―― これまでナイロン工場と表現してきましたが、正確には「カプロラクタム工場」です。これは前述した「6ナイロン」のモノマーです。カプロラクタムを重合(開環)させて一直線にしたものが「6ナイロン」です。
―― ここで少しだけ専門用語を使用させてください。
カプロラクタム工場においては、最初にシクロヘキサンと空気を反応させてシクロヘキサノンという物質を作ります。
次にシクロヘキサノンにヒドロキシルアミンを反応させてヒドロキシルアミンオキシムを作ります。最後にこれを分子内転移(ベックマン転移という)させてイプシロンカプロラクタムを製造します。これが6ナイロンのモノマーです。そしてこれ全体がカプロラクタム工場です。
―― 最初の工程が爆発した工場であり、「シクロへキサン酸化工程」と呼ばれます。
なお、拙著「生涯現役エンジニア」
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200ページ目「合成繊維原料D」新製法(社長賞)において紹介した内容はナイロン工場の例です。とくにシクロヘキサン酸化工程を経験しました。







