労働安全衛生マネジメントシステム規格OHSAS18001が制定された契機となった、英国巨大化学企業ICI(アイシーアイ)ナイロン工場事故の話をつづけます。
揮発し易いガソリンを密閉した容器の中で200度近くまで加熱すると、圧力が10気圧程度に上昇します。
―― 英国巨大化学企業ICIの事故はこれが爆発したものでした。しかし容器が破裂したのではありません。
十分に設計してありますから、圧力が10気圧で破裂するような容器ではありません。例えばアセチレン溶接作業に使用している酸素ボンベは約160気圧です。これが破裂したという話は聞いたことがありません。
―― もう一つ例を挙げます。低密度ポリエチレンを作る工場では、気体エチレンを2000気圧とか3000気圧に圧縮して製造しています。この容器が破裂したという話は聞いたことがありません。
すなわち容器に関しては十分な安全設計がしてあるので、通常の使用状態において破裂することはないのです。
―― ではなぜICIのナイロン工場のシクロヘキサン(圧力約10気圧)が爆発したのでしょうか? その説明は次回以降に譲ります。
なお、拙著「生涯現役エンジニア」
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200ページ目「合成繊維原料D」新製法(社長賞)において紹介した内容はナイロン工場の例です。







