引続いて労働安全の専門家、厚生労働大臣登録労働安全コンサルタントの話をつづけます。
尼崎脱線事故の原因がスピードの出しすぎによる「横転」であったことがテレビを見た瞬間に想定できたことを前欄で紹介しました。
―― このような推定ができた理由もやはり経験の積み重ねです。私は子供時代に朝鮮半島の釜山にいました。
毎日立派な特急列車の「ひかり」や「のぞみ」が大陸に向かって出発する勇姿を見ていました。それら列車は、標準軌道の堂々たる車両でした。
日本に帰国したとき、国鉄の狭軌車両を見ました。前からみると一本足の案山子(かかし)が「よたよた」と走っているようにみえました。
子供でしたが、横転するのではないかと恐怖にかられながら乗っていたことを思いだします。現に山陰線余部鉄橋の強風による横転事故など狭軌車両の横転事故は枚挙の暇がありません。これらを思い出して尼崎事故が「横転」であったことを推定したものです。







