前欄においてISO14001条項4.3.3の最終パラグラフの「お得な」活用方法を開示しました。
ーー さて「目標を達成するための計画を策定し、実施し、維持すること」という要求事項をさらに活用するにはどうしたらよいでしょうか?
一般的にいうとどんな計画策定にも必要なことがあります。それは、最初に「現状を把握」することです。
「・・・・。故二曰ク、彼ヲ知り。己を知レバ百戦シテ危ウカラズ」
これは、2500年前の春秋時代(チャイナ)の兵法家、孫子の言葉です。これが戦争を始めるに当たって実施する現状把握です。「敵を知り、己を知る」ということです。
ーー 脱線しますが、大東亜戦争を始める前に、この大切な現状把握ができていませんでした。
すなわち戦艦が石炭ではなくて重油で走るようになり、その戦艦は、航空機によっていとも簡単に撃沈され、航空機にはハイオクタンガソリンが必要とされていた当時の現状が把握されていませんでした。すなわち「戦争」と「石油」というつながりの現状把握ができていませんでした。
大東亜戦争中に石炭などからハイオクタンガソリンを合成する研究を促進する目的をもって国策的に設立された京都大学工学部燃料化学科の卒業生である私にはその思いの強いものがあります。
また燃料化学科講師として在籍のまま陸軍燃料廠の短期現役将校(2年間)となり、ハイオクタンガソリン合成に携っておられた福井謙一先生が、燃料化学科にもどってこられて助教授から教授になり、後にノーベル賞を受賞されたことにも感慨深いものがあります。
ーー 話をもどします。
ISO14001環境目標を達成するために策定する計画における最初の項目は「現状把握」です。
ーー こんな具体的な例を挙げながら、弊社のISO内部監査(とくにISO14001内部監査)員養成のための社内研修においては審査員に対する主張(反論)のやり方を御一緒に考えていきます。







