これまでに「ISO14001規格の原文に立ち返って審査員に対する主張(反論)のやり方を御一緒に考える」と、しつこく言い続けてきた理由を引続いて説明しています。
―― ISO14001の審査において「木を見て森を見ない」審査員が跡を絶たないといいました。
ISOマネジメントシステムは、立派な森を求めていますが、立派な森そのものを直接的に求めているのではなくて、立派な森を育成する「努力」を求めている」とすでに言いました。
―― 審査員が、一本々々の樹木を見て「樹木が小さい」といってもらっては困るのです。
ISO14001序文の末尾には以下の記述があります。
ISO14001マネジメントシステムの「詳細さと複雑さのレベル」(Level of detail and complexity)、「文書化の程度」(extent of documentation)、並びに「システムへ全力投入される経営資源」(resources devoted to it)は、個々の企業の実態による。
実態とは、以下の要因の実態です。
―― システムの範囲(scope)
―― 組織の規模(size)
―― 企業活動の特質(nature)
そして序文の最後は以下の文で結ばれています。敢えて原文で記載します。「This may be the case in particular for small- and medium-sized enterprises.」
以下、この意味に近い日本語を記載します。――
「詳細さ複雑さのレベル、文書化の程度、経営資源の投入努力などは個々の企業の実態に拠るという意味であり、この意味は、特に中小企業に当てはめるのがよい」
このことは中小企業の経営者が記憶しておいて損はありません。
―― このように弊社のISO内部監査(とくにISO14001内部監査)員養成のための社内研修においては審査員に対する主張(反論)のやり方を御一緒に考えていきます。







