ISO14001条項の中の4.3.1「環境側面」のb)の「後半」に関する事例紹介をつづけます。
前欄において「米国UCC(ユニオン・カーバイド・コーポレーション)社のボパール(インド)におけるメチルイソシアネート漏洩事故と、米国エクソン社のタンカーバルディーズ号のアラスカ沖における原油大量漏洩事故がISO14001の制定の契機となった」と説明しました。
―― 労働安全衛生マネジメントシステムであるOHSAS18001にも同様に規格制定契機となった大きな事故がありました。
1974年6月、英国ICI(Flixborough)において年産7万トンのナイロン原料カプロラクタム製造工場が爆発火災を起こし、28名が死亡し36名が負傷しました。隣接する1821の建物と167の工場が破壊されました。
30トンの熱(約180℃)シクロヘキサン(可燃性液体としての性状はガソリンにほぼ同じ)が空中に噴出して大きな爆鳴気「団」を形成し、45秒後に着火して大ファイアーボール(火炎球)が発生しました。
米軍がアフガニスタンで使用した「気化爆弾」の大きな威力が新聞等で取りざたされましたが、使用されたLPGは爆弾一個当たり2トンに過ぎなかったと記憶しています。これに対してシクロヘキサン30トンがいかに大きな破壊力を発揮したかは想像に難くありません。
―― こんな事例を紹介しながら、弊社のISO内部監査(とくにISO14001内部監査)員養成のための社内研修においては審査員に対する主張(反論)のやり方を御一緒に考えていきます。







