ISO14001条項の中の4.3.1「環境側面」のb)の「後半」に関する事例紹介をつづけます。
―― 以下は環境リスクに関連した話です。
私は京都大学工学部燃料化学科の卒業生であり同期卒業者の大半は、石油精製会社、石油化学会社に就職していました。
三菱石油水島製油所の重油大量漏洩事故後の重油回収にあたった全三菱石油社員の健気な奮闘振りは、同期友人を通じて同期会等の席上で生の情報が入手できました。
―― 因みに紹介します。
京都大学工学部「燃料化学科」は大東亜戦争中に航空機用ガソリンを化学合成(フィッシャー法)する目的で設立された国策学科でした。
当時の英才を集めた学科であり、学生中に陸軍燃料廠においてガソリン合成の仕事をされた福井謙一先生は後にノーベル賞を受賞されました。私も先生の難解な統計熱力学の講義をうけました。
―― 話しをもどして、三菱石油は独力では業績回復できず、ガソリンスダンドから「三菱」マークが消えました。すなわち「日石三菱」を経て今は新日本石油の「ENEOS」マークになっています。
言い古された事例では、米国UCC(ユニオン・カーバイド・コーポレーション)社のボパール(インド)におけるメチルイソシアネート漏洩事故と、米国エクソン社のタンカーバルディーズ号のアラスカ沖における原油大量漏洩事故です。この2つはISO14001の制定の契機となった事故でした。
―― 三菱石油と同様にUCC社も独力では業績回復できず、ダウケミカル社に吸収合併され、世界最大の化学会社ダウケミカル社の一部として存続しています。
―― このように事例を踏まえながら、弊社のISO内部監査(とくにISO14001内部監査)員養成のための社内研修においては審査員に対する主張(反論)のやり方を御一緒に考えていきます。







