ISO14001条項の中の4.3.1「環境側面」のb)の「後半」を先に考えています。
―― この条項の得策な理解は、以下のような考え方であることをすでに述ました。
「今は発生していないが恒常的に操業している装置・作業に予期せぬ事態(事故)が起ったあった場合に発生する環境負荷の両方の内、自社が取り組んで意味のあるもの」と。
―― 例示します。
1974年、三菱石油の水島工場において大型重油タンクが破損し、約1万キロリットルもの大量の重油が瀬戸内海一帯に漏洩しました。
私は当時、三菱化成(現三菱化学)株式会社の水島工場(製造2部)に勤務していました。ここは三菱石油とは近接工場であり、三菱石油からナフサ(粗製ガソリン)やBTX(ベンゼン、トルエン、キシレン)等の供給を受けて操業する部署に勤務していたので他人事とは思えない事故でした。
―― 本件は、三菱石油にとって会社存亡に拘る大事であったので、研究所勤務のエンジニアまでが柄杓を手に持って漏洩重油の回収のために瀬戸内海を隈なく駆けずり回ったと聞きました。
―― 今説明した三菱石油原油漏洩のような事故を「事故が起こった場合に発生する環境負荷の内、自社が取り組んで意味のあるもの」と考えることが得策です。
―― こんな事例を踏まえながら、弊社のISO内部監査(とくにISO14001内部監査)員養成のための社内研修においては審査員に対する主張(反論)のやり方を御一緒に考えていきます。







