日本人は、市民革命をやったことのない国民です。
―― 明治維新は、米国の南北戦争に2、3年遅れて勃発した「日本版南北戦争」とも言えます。日本が、フランスの支援した「北」(徳川幕府)とイギリスの支援した「南」(薩長土肥)に分かれて戦争をしました。
―― 米国の南北戦争は、米国では「The civil war」と呼ばれています。直訳すると「市民戦争」です。
「civil war」は普通名詞化された抽象名詞ですが、一回しか発生していないので「The」がついています。すすなわち「The civil war」と言えば日本でいう「南北戦争」です。
―― 話もどって、明治維新は日本の人口の1割に満たない武士同士の戦争でした。すなわち「お上」が交代したにすぎないのです。
約500年前おわった戦国時代も同様です。市民は参加していません。米国の南北戦争は「The civil war」の呼称が示す通り市民戦争でしたが、わが国の戦国時代は明治維新同様、武士同士の戦争でした。
このような歴史は、室町時代、鎌倉時代、平安時代と遡り、大化の改新にまで遡るような気がします。もしかしたら古墳時代、弥生時代まで遡るわが国の伝統かもしれません。私は農耕民族の誇るべき伝統だと思っています。
―― 端的に表現すると、農民を支配する武力をもった集団が存在し、その武力集団に武器をもたない農民が服従していた略2000年間の歴史でした。この歴史から、――。
「お上が決める。お上に従う」
と、現在の国民の大多数に2000年間の歴史が染込んでいます。これは「良い」「悪い」の判断を超えた歴史です。







