規格要求事項の解説をする多くの講師は、規格が何を具体的に要求しているかを説きます。これを聞いて帰ってきた受講者は「何と何をしなければならない」と主張して実施部署に不要の業務を押し付けます。
これに対して田辺コンサルタントは、規格が要求している最小限の内容を解説します。例としてあげましょう。社内研修において受講者から次のような質問がありました。
「審査員から目標は数値化しなければならないと言われた。どうしたらよいか?」
と質問されました。
これに対して田辺コンサルタントは言いました。――
「ちょっと待ってください。規格の原文を調べます」
と、いって日本規格協会が発行しているポケット版対訳ISO9001とISO14001を取り出しました。
―― しばらく日本文と英文を見比べた後に次のように言いました。
「ISO9001でもISO14001でも『measurable』となっています。これをオックスフォード辞書で引くと、『測定できる』という意味になっています。測定は、数値が無くてもできます。数値は測定結果の伝達手段に過ぎません。目標に当たったか外れたかが分かればよいのです。例えば弓道で的に矢が当たったかどうかは目でみて分かります。数値はいりません」と。
このように規格を原文に立ち返って正しく解説しました。
―― 英文の解釈力は、長年努力を重ねた英語力です。京都大学3年生の時に通訳ガイド(現通訳案内士)の資格をとりました(1959年)。観光案内をしながら英語に磨きをかけました。
また三菱化成(現三菱化学)に入社して3年後に英検1級に合格しました(1966年)。さらに和文英訳に励んで科学技術翻訳士に合格しました(1972年)。現在もテレビの二ヶ国語放送を英語で聞くなど、勉強を継続しています。
この辺の事情に関しては、拙著:「[[生涯現役エンジニア」の258ページ「資格取得」の欄を御参照ください。以下のURLで御確認ください。http://7andy.yahoo.co.jp/books/detail?accd=31832743







