三井化学の再生樹脂偽装に関して「環境ISOは役に立たなかった」と感じています。
―― 環境リスクの低減が「環境ISO」の目指すところです。
認証取得をしているのですから、該リスクの低減を目指してPDCAマネジメントサイクルをまわしている筈です。これを審査員評価登録機関(RB)に登録した有能な主任審査員(LA)が厳格に審査をした筈です。それなのにどうして樹脂偽装を見抜けなかったのでしょうか?
―― 環境のISO14001規格は、「著しい環境側面を特定」することを求めています。ところが何が著しい側面であるかに関する判断は、認証登録を希望する受審企業に任されています。
ですから、些細な内容の環境側面を「著しい環境側面である」としてそのリスクを低減する目標を掲げてPDCAをまわしていてもこれを咎めることができません。
―― これは「おかしい」
と思う主任審査員もいるでしょう。しかしそのことを主張する良心的な主任審査員は、受審企業からボイコット(忌避)を受けてしまいます。
「わが社は環境ISO登録を許された、環境に易しい企業である」
と、世間に対して主張することが優先するのです。活動内容は二の次です。多くの企業においては、認証登録をしている事実がまず重要なのです。このことをISOコンサルタントとしての田辺コンサルタントは憂慮しています。







