「もの作りの技術」を職業とする人を技術者といいます。これはすでに説明しました。テクノロジーを職業としますから、テクノロジストとも言います。このテクノロジストには大別して2種類の人がいます。エンジニアとテクニシャン(技能者)です。
―― 技能者は「もの作り技術」において、正確度と精度を限りなく向上させます。アーチリーに譬えるなら、限られた時間内で狙った的の中心にいかに多くの矢を命中させるかの技を競います。
―― テクニシャン無しには「もの作りの技術」はあり得ません。エンジニアとテクニシャンは車の両輪です。
エンジニアは、大きな発明を成遂げるとノーベル賞の域に達します。たとえばガスクロ分析法を発明したマーチンとシングはノーベル賞を受賞しました。
これに対してテクニシャンは大いに腕を磨くと芸術家の域に達します。刀工は正宗となり、大工は左甚五郎となり、陶工は加藤唐九郎となります。立派な芸術家になります。
―― 私は化学エンジニアであり、この分野のテクニシャンと協同して仕事をしてきました。「もの作りの技術の」車の一つとして、もうひとつの車とお互いに尊敬し合いながら一緒に仕事をしてきました。
参照:拙著「生涯現役エンジニア」第一章「わが国エンジニアの歴史と現状」3「エンジニア ― エンジンを発明する人」
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