三菱化学鹿島工場のエチレンプラント事故(2007年12月21日)に関して、私田辺は2007年問題との関連を引き続いて述べています。
―― 石油化学プラント運転は、飛行機の操縦に似ています。「魔の11分間」ということばを聞いたことがあります。離陸の8分間と着陸の3分間だそうです。着陸が離陸の2~3倍も危険ということだそうです。
―― 似ているとは言いましたが少し違います。石油化学プラントはスタートアップがシャットダウンの何倍も危険なのです。緊急シャットダウンは別にして、定期シャットダウンは修理が目的です。
この機会を利用して増産のための改造をしている場合が多いからです。飛行機に譬えると、翼の面積を拡大したり、エンジン推力を増加したりして乗客数を増やすようなものです。実際の飛行機ではこんなことはないと思いますが比喩です。
―― 改造を施した場合、シャットダウン時とは異なる特性をもったプラントを運転することになります。飛行機に譬えると着陸時とは異なる操縦性をもった飛行機を操縦することになります。
―― プラント建設に携わったことのあるオペレーターは、応用動作が効きます。そうでないオペレーターではどうでしょうか? 「魔の11分間」(比喩的)に対応する応用力が伝承されているでしょうか? 適切に伝承されていることを祈念します。







