三菱化学鹿島工場のエチレンプラント事故(2007年12月21日)に関して、私田辺は労働安全衛生マネジメントシステムOHSAS18001との関連を前3回に亘って述べました。今回は再び、2007年問題にもどります。団塊世代の定年退職です。
NHKテレビ(1月7日)によると、「バルブ(弁)がスイッチ一つで開く状況となっていた。防止する手順書がなかった」とのこと。
「バルブは洩れるもの」
これは私が三菱化成(現三菱化学)で先輩エンジニアから繰返し教えてもらった言葉です。
―― もれるから洩れないように事前対策せよ。
これが先輩の教えでした。
―― ISOの専門家として言います。何もかも操作の全部を文書にすることはISOでは必要ありません。必要ないどころかそれは避けろと言っています。詳細に文書化すればするほど実態とかけ離れてしまいますから。
ISOで文書化が必要なのは、その操作の意味と要領です。つまり教科書的文書です。この教科書の中に先輩エンジニアの知恵が盛り込まれます。文書化が必要なのは、この文書化された教えをマスターしたことを証明する記録です。これがISOの真の意味です。
―― ISOは、先輩の安全操業に関する技術伝承に関して多いに役立ちます。







