日本経済新聞の記事(2008年1月11日朝刊)に賛同してISOの専門家、私田辺コンサルタントは「審査員の専門性が充分でない」と感じています。
審査員の受審企業の業務に関する専門性が充分ではありません。
―― マネジメントシステムの仕組み
に関する理解が必要であることは論を待ちません。しかし仕組みは、その会社の業務に立脚しています。どの企業にも当てはまるようなオールマイティな仕組みはありません。
私の専門分野である石油化学プラントに関する審査を例にとりましょう。石油化学においては、プラント設計・プラント建設・プラント操業がマネジメントシステムの基盤です。この基盤に関する理解なしに石油化学工場の審査はできない筈です。
―― ところが、ほとんど無知の人が審査をしています。
確かに「化学分野の専門性がある」と称する審査員がきます。しかし多くの場合、化学を専攻し研究部門や試験部門の実験室で白衣を着て試験管を振って仕事をしていた人がほとんどです。
この人達に石油化学プラントの設計・建設・操業の専門性はありません。しかし審査のルール上はこのような審査員でも石油化学プラントの専門性があるとみなされて審査を担当しています。
―― これが私の見た審査の実態です。こんな実態では、日経新聞から「形骸化」と批判記事をもらっても止むを得ません。







