日本経済新聞の記事(2008年1月11日朝刊)に賛同してISOの専門家、私田辺コンサルタントは「審査員による突っ込みが足りない」と感じています。
―― 日本製紙の再生紙偽装
先週(2008年1月15日~)、多くのテレビニュースがこのテーマが大きく取り上げました。
一方、日本製紙のホームページ(1998年11月20日)によると、「日本製紙勇払工場ISO14001認証登録『全工場・全事業所での取得』の第一段」と主張しています。つまり現在では全工場・全事業所でISO14001を取得済みのはずです。
―― ISO14001が正しく活用されていれば、再生紙偽装はまず社内の内部監査で発見され、そして足りないとことは外部の審査機関から受ける審査において発見されるはずです。
これこそ日本製紙社長がお望みのことだった筈です。ISO14001の仕組みの中で偽装が発見されておれば、社長がテレビカメラの前で頭を下げる場面は防止された筈です。しかし残念なことには、現状の審査においてはこのようなことは期待できません。なぜか――?
審査員による肝心なところの突っ込みが不足しているからです――。
―― 品質ISOでいうと、品質に関する大きなリスクが潜んでいる箇所の是正に関するPDCAが回っていなくても、単にPDCAの仕組みが存在するというだけでOKとしています。
―― 環境ISOでいうと、環境に関する大きなリスクが見逃されていて、些細な環境影響を発生する原因だけがPDCAの対象となっていても、単にPDCAの仕組みが存在するというだけでOKとするのです。
デミングが提唱した「Plan」「Do」「Check」「Act」なるマネジメントサイクルが存在しさえすれば、その対象が些細なものであってもOKとするのです。







