日本経済新聞の記事(2008年1月11日朝刊)に賛同してISOの専門家、私田辺コンサルタントは「サンプリング方式によって審査機関が保身に走っている」と感じています。
「審査はサンプリング方式によっています」
と、審査員は毎回の審査の前に判で押したように宣言します。
聞けば、「サンプリングに当たらなかった箇所に不具合が残っている可能性を否定できない」という。平たく言うと、後日不具合が発見されても審査員はその部分をサンプリングしていなかったので、発見しなかったことは審査員の責任ではないという。当然審査機関の責任でないという。これを拡大すると以下のようになります――。
―― この不具合は見なかったことにしよう。サンプリングしなかったことにしよう。
下手に騒ぐと顧客満足が得られない。顧客は何事もなく認証登録ができることを望んでいるから。
実際こんな事なかれ主義の審査員がいるかどうか知りません。しかし人間にはさまざまな人がいますから、いないと断言することは私にはできません。そうであればこんな審査員にあたった受審企業がお気の毒です。これが審査の実態ではないでしょうか?
―― このような枠組みで実行されるISO審査において、日本製紙の再生紙偽装など防止できる筈がありません。日経新聞がいう「企業偽装相次ぎISO審査厳格に」は正しい方向であると思われます。







