前回、熱の「全部」を機械的エネルギーとして取り出すことはできない。なぜならば、熱力学第二法則(エントロピー増大の法則)があるからと言いました。
―― 多くの人はこの法則の名前を聞いただけで逃げ出します。私はエンジニアですが、残念ながら私も逃げ出したくなります。そこで放送大学で聞いた理解しやすい方法を開示します。
―― 華厳の滝を撮影したVTRを逆回しすると、水が下から上に流れます。爆弾炸裂を撮影したVTRを逆回しする と、火炎と破片が集まって爆弾になります。自然界ではこのようなことは「決して」起らないという経験則を「自然法則」としたのが熱力学第二法則です。他の法則と異なり、不等号で表現される珍しい法則です。
これを「エントロピー増大の法則」と正しく理解しようとすれば、深みに嵌って正しい概念が理解できません。この法則の存在を知らなかった古代の権力者は、死んだ後に生き返ることを想定してミイラを作らせました。
―― エンジニアは、「自然法則」を勉強して身につけ、そしてこれを利用して生活に役立つ物品を発明します。ニュートンの万有引力の法則を無視して「空中遊泳」法などの発明には決してとりかかりません。
参照:拙著「生涯現役エンジニア」第一章「わが国エンジニアの歴史と現状」3「エンジニア ― エンジンを発明する人」
http://www.amazon.co.jp/%E7%94%9F%E6%B6%AF%E7%8F%BE%E5%BD%B9%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%8B%E3%82%A2%E2%80%95%E5%AE%9F%E4%BE%8B%E3%81%AB%E3%81%BF%E3%82%8B%E3%81%9D%E3%81%AE%E5%BF%85%E8%A6%81%E6%80%A7%E3%81%A8%E6%8F%90%E6%A1%88-%E7%94%B0%E9%82%89-%E5%BA%B7%E9%9B%84/dp/4901689622







