三菱化学鹿島工場のエチレンプラント事故(2007年12月21日)に関して、安全操業と技術伝承を専門とする私、田辺コンサルタントは2007年問題との関連の可能性を模索しています。
―― 災害は忘れた頃にやってくる。これは言い古された言葉です。
―― 私はある化学品製造工場のコンサルタントを依頼されました。トルエンが配管で室内に導かれていました。配管に設置されているアース線が外れていました。
聞けば「操業当初は接地していたが、長年何も発生しなかったので今は接地していないとのお答えでした。作業靴を見ました。普通の靴でした。
静電気を逃がす靴ではありませんでした。作業服を見ました。普通の服でした。帯電防止服ではありませんでした。いずれも当初やっていたが、やめたとのことでした。
―― 「もうそろそろですね」と申し上げました。その一年後、トルエンを石油缶から受器に移す際、静電気によって着火して作業員が顔に火傷を負いました。おそろしい「全身火傷」を負わなかったことは不幸中の幸いでした。「先生の言われたとおりでした」と御感想をいただきました。
―― 長年災害がないと、根本原因が除去されたと錯覚します。本当は根本原因に関する技術伝承ができていないが分だけ、災害発生の危険性は増大しているのですが。







